みなさんは普段、自分の「呼吸」を意識したことがありますか?
実は現代人の多くが「呼吸過多(呼吸の回数が多すぎる状態)」になっていて、気付かぬうちに体や心の不調を引き
こしています。
もしかしたら不調のサインに心当たりがあるかも?そのサインは身体からのSOSかもしれません。
【呼吸過多のサイン】
呼吸が必要以上に多くなると、日常生活の中でいくつかのサインが現れます。
例えば、口呼吸が多かったり、安静時でも呼吸音が聞こえたり。睡眠時に寝息が大きくなるのも特徴です。
さらに、ため息やあくびが頻繁に出る、話すときに大きく息を吸う、胸だけが大きく動く「上胸部呼吸」になっている。
こうした状態が続いていたら、呼吸過多を疑ってみてください。
【呼吸量が多いと何が起きる?】
一見「よく息をしている=体に良い」と思われがちですが、呼吸が多すぎると逆効果になることがあります。
呼吸量が多いと深い呼吸ができずに首や肩の筋肉に余計な負担がかかり姿勢が崩れます。その結果動きが硬くなり、疲労感の増大にもつながりやすくなってしまいます。
また、常に交感神経優位な状態になり、血管収縮による酸素不足、末端まで酸素が行き渡らず手足が冷えたり、消化不良が起きたりすることもあります。ストレスも受け続けるため、免疫力が落ち、光や音に敏感になるなど、結果として緊張や不安感、疲労が増える——これが呼吸過多の怖さです。
【体に現れる防御反応】
体は自分を守ろうとして、防御反応を示します。
動作がぎこちなくなったり、無意識に足幅を広げて歩いたり、視線が一点に固定されたり。
さらに、交感神経が優位な状態から心拍数や血圧、発汗が増え、時にはめまいや吐き気、頭痛といった症状で活動を中断することもあります。
「頑張りたいのに体がついてこない」
——そんな経験はありませんか?
【解決のカギは呼吸量を落とすこと】
呼吸過多を改善する第一歩は、「たくさん吸うこと」ではなく、呼吸の量(回数)を減らして落ち着けることです。
その方法のひとつが 5-5-5ブリージング。やり方はとてもシンプルです。
・5秒かけて鼻から吸う
・5秒間、息を止める
・5秒かけて口から深く息を吐く
たったこれだけ。数分間繰り返すだけで、呼吸が落ち着き、自律神経のバランスを整えやすくなります。
【まとめ】
・呼吸過多は「口呼吸・ため息・胸だけでの呼吸」等の日常のサインで気づける
・吸いすぎることは、酸素不足や体の不調を招いてしまう
・改善には呼吸量を落とし、5-5-5ブリージングを習慣にすることが有効
普段の呼吸を少し見直すだけで、体の軽さや集中力の違いを感じられるかもしれません。
良い運動は良い呼吸から始まります。
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